相続財産の適切な分割は、相続において重要なものです。

相続人間の関係を損なわず、公平な分割を行うためには、

法的な知識が必要となることもあります。

 

相続財産の分割方法と注意点について の続きです。

 

相続人の法定相続分を尊重することは、遺産分割において重要です。

法定相続分とは、相続人の取り分として法律上定められた割合をいいます。

 

被相続人が遺言書を残していた場合、原則としてその内容に従うことになます。

一方、遺言書がない場合は、相続人全員での話し合い（遺産分割協議）は行われます。

合意に至った場合は協議結果を書面（遺産分割協議書）に残し、その内容に従いますが、

合意に至らない場合は調停や審判によって遺産分割方法が決定されます。

法定相続分は、この調停や審判の際にも基準となるものです。

 

民法に定める法定相続分は、公平性を保つための基準です。

遺産分割協議で、相続人全員が納得していればどのような割合で分割することもでき、

必ずこの法定相続分で遺産の分割をしなければならないわけではありません。

しかし、適切な考慮がなされない場合、

相続人間の対立や争いが生じる可能性がありますので、

相続人の意思を尊重した分割方法を選択することが大切です。

 

次回へ続きます！

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます(^^)/